富山湾西部の深海域で令和6年能登地震時の乱泥流の痕跡を発見 ― 水深1,000 mの海底谷底を水中ドローンで直接観察 ―
ポイント
・富山湾西部の海底斜面〜海底谷底で水中ドローン探査を実施した。
・水深約1,000 mの海底谷底で、強い流れの痕跡を表す海底面の起伏を発見した。水深を考慮すると、この流れは乱泥流の可能性が高く、その発生要因として令和6年能登半島地震に伴う堆積物の再移動が考えられる。
・海底谷底周辺では新期の崩壊痕跡が確認されたが、富山湾南部で発見されたような大規模なものではない。
・海底斜面ではオオグチボヤの大規模コロニーを確認した。富山湾西部における、この希少な生息場の保持は、この地域の斜面が広域的には破壊されていないことを示す。
概要
国立大学法人富山大学学術研究部都市デザイン学系 立石 良准教授・佐野晋一教授らの研究グループ(以下:富山大学)は、富山県農林水産総合技術センター 水産研究所の協力のもと、令和8年(2026年)2月9日から10日にかけて富山湾西部海域の海底谷付近において水中ドローン探査を実施しました。その結果、水深約1,000 mの海底谷底で強い流れの痕跡を発見するとともに、陸棚から海底谷に至る斜面域において、小規模な崩壊地形や希少な深海生物群集の存在を確認しました。これらは、令和6年能登半島地震後に富山深海長谷で生じたとされる乱泥流の痕跡を直接捉えた速報的な知見です。

研究内容の詳細
富山湾西部の深海域で令和6年能登地震時の乱泥流の痕跡を発見 ― 水深1,000 mの海底谷底を水中ドローンで直接観察 ―[PDF, 1MB]
お問い合わせ
富山大学学術研究部都市デザイン学系
准教授 立石 良(たていし りょう)
- TEL: 076-411-4894
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