妊娠中の魚摂取と生まれた子の神経発達の関係(エコチル調査より)
概要
富山大学医学薬学教育部生命・臨床医学専攻博士課程の井上真理子らのグループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータを用いて、妊娠期のお母さんの魚の摂取量と、生まれたお子さんの3歳時点における発達の遅れとの関連を調べました。その結果、妊娠期のお母さんの魚の摂取量が多いと、多くの領域において発達の遅れが少なくなることがわかりました。これは生後6カ月・1歳時点のデータを用いて行った過去の我々の調査結果と一致する結果であり、妊娠期の魚摂取の重要性を明らかにしました。この研究は、約9万人の妊婦を対象にした大規模調査による結果です。
この研究成果は公衆衛生学研究の国際専門誌「Frontiers in Public Health」に 2024年1月24日に掲載されました。
研究内容の詳細
妊娠中の魚摂取と生まれた子の神経発達の関係(エコチル調査より)[PDF, 456KB]
論文情報
論文名
Maternal dietary intake of fish and child neurodevelopment at 3 years: a nationwide birth cohort—The Japan Environment and Children’s Study
著者
井上真理子・松村健太・浜崎景・𡈽田暁子・稲寺秀邦・JECS グループ
掲載誌
Frontiers in Public Health、11巻、1267088(2024年1月24日オンライン掲載)
DOI
https://doi.org/10.3389/fpubh.2023.1267088
お問い合わせ
富山大学 医学薬学教育部 公衆衛生学講座
井上 真理子
- TEL: 076-434-7276 (代表)
- E-mail:
- URL: http://www.med.u-toyama.ac.jp/eco-tuc/