マグネシウム蓄電池用負極材料の軽薄長大化に向けた取り組みに着手

ポイント

• 次世代蓄電池として注目されるマグネシウム蓄電池の負極材料^※1に関して、産官学の共同研究により、従来法に比べて短時間で軽薄長大（極薄・広幅・長尺）な電極が作製可能であることが判明した。

概要

富山大学学術研究部都市デザイン学系の附田之欣 助教は、富山県立大学、および中越合金鋳工株式会社と共同で、富山県新世紀産業機構 グリーン成長戦略分野研究開発支援事業の助成プログラムを２年間推進して、マグネシウム蓄電池用負極材料の課題であった低コストで軽薄長大化の可能性を見出しました。実施に当たっては、埼玉県産業技術総合センターと大阪工業大学の協力を得て行われました。

本研究成果は、「マグネシウム電池 の研究・応用最新 動向」に 2024年3月22日（金）（日本時間）に公開されました。

用語解説

※1.負極材料
マグネシウム電池の負極（アノード）材料は、マグネシウムイオンの挿入と脱離を制御する役割を果たし、純マグネシウムよりも性能が高いマグネシウム合金が注目されている。

研究内容の詳細

マグネシウム蓄電池用負極材料の軽薄長大化に向けた取り組みに着手[PDF, 584KB]

論文情報

論文名

Effect of Fabrication Parameter on Microstructure of Mg–5.3 mass%Al–3 mass%Ca for Development of Mg Rechargeable Batteries

著者

T. Tsukeda, T. Nakagawa, M. Moriwaki, K. Kikura, R. Sakurae, T. Aida, H. Tabata, H. Kurihara and M. Suzuki

掲載誌

Materials. Transactions.,63(2022),408-414.

DOI

https://doi.org/10.2320/matertrans.MT-MA2022008

お問い合わせ

富山大学学術研究部都市デザイン学系
助教 附田之欣

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