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第4回ダイバーシティ・セミナー 「性(SOGI)の多様性を知る ~多様なSOGIを生きる当事者の方々と共に~」を開催

富山大学ダイバーシティ推進センターは、様々な社会の多様性についての理解を深めるためのセミナーを開催しています。今年度は「アンコンシャス バイアス(無意識の偏見)」をキーワードに、全4回シリーズで、「異文化」「障害」「性の多様性」など様々な角度からの専門家による講演や、バイアスを受ける当事者との対談を行っています。

最終回は1月28日に「性(SOGI)の多様性を知る ~多様なSOGIを生きる当事者の方々と共に~」と題し全学FDとして開催されました。性的マイノリティ(トランスジェンダーとパンセクシュアル)のカップルである渋谷伊吹さん、渋谷和泉さんをお招きし、学術研究部人文科学系の林夏生准教授がファシリテーターを務め、教職員と学生ら約100名が参加しました。

初めに、SOGI(性的指向・性自認)に関する基礎的知識や国内外の法的整備などの動向について林准教授からのレクチャーがあり、続いてNPO法人で様々な啓発活動をしているゲストのお二人から、ご自身の性的指向・性自認にどのように向き合ってきたか、これまで直面した困難やその時の感じ方、昨年富山県内で結婚式を挙げた際のエピソードなどを、ライフヒストリーに沿ってお話いただきました。伊吹さんは「みんなにとっての当たり前が難しかった」と振り返り、和泉さんは「すべての人が自分らしくいられる環境のため、共に考えていけたら」と呼びかけました。

セミナーでは具体的な対応などについて活発な質疑応答があり、受講者からは、「全ての人に幸せになる権利があるという言葉が印象に残った」「理解しているようで理解していないことがあることを実感した」等の感想が寄せられました。

渋谷伊吹氏(写真左側)、渋谷和泉氏(写真右側)

富山大学学術研究部人文科学系 林夏生准教授