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石川県立輪島漆芸技術研修所卒業証書授与式を挙行

能登半島地震により、石川県立輪島漆芸技術研修所の建物や敷地被害を受けたことに伴い、特別研修課程の1・2年生8名を富山大学芸術文化学部で受入れ、施設の提供、漆芸教員の協力指導のもと、4名(進学1名、就職3名)の研修生が卒業作品を完成し令和6年5月7日に、しいのき迎賓館で令和5年度 石川県立輪島漆芸技術研修所卒業証書授与式を迎えることができました。

富山大学から齋藤 滋学長、林 暁附属技藝院・センター長が参列し、普通研修課程5名、特別研修課程9名に卒業証書授与が行われました。

小森輪島漆芸技術研修所所長から、研修生を受入れした富山大学他4校への謝辞があった後、卒業生に対し、研修所で培われた経験、技術、地震で得た教訓が役に立つ。研修所の「芸は人なり」を忘れず、強い意志をもって人間形成と文化財の関心を高め、一人前の漆人となるよう期待するとの式辞が述べられ、次に馳石川県知事からの告辞、金沢市長、輪島市長の祝辞がありました。

最後に、卒業生代表から、指導教員、作品制作の環境整備、研修生受入れた大学等への感謝や、漆をとおして学んだことは、今後の制作活動、人生への指針になるとの答辞がありました。

富山大学では、この度の能登地震において制作の場と学びの機会を提供・支援できたことで、一人でも多くの研修生が漆芸分野、そして未来の輪島漆器産地に貢献に繋がることを願っています。

石川県立輪島漆芸技術研修所卒業証書授与式の様子

列席者の集合写真

齋藤学長、林技藝院センター長と富大での研修生4名