プログラム紹介(医薬理工学環)

創薬・製剤工学プログラム

医薬品の開発には、薬を探索、スクリーニングして候補薬物を発見し、各種試験に用いるために合成により候補薬物を作製、創薬することが必要となります。さらに、候補薬物の有効性、安全性を確認するために体内動態試験、安全性(毒性)試験を行い、患者様が使用しやすいように製剤化を行う必要があります。そして、最終的にはヒトにおける有効性、安全性を確かめるために臨床試験しなければなりません。製薬会社における医薬品開発は、このプロセスを実践しています。

創薬・製剤工学プログラムは、創薬・製剤に重点を置いた専門的教育により、薬の探索、合成から体内動態試験、安全性試験、製剤化を経て臨床試験に至るまでの医薬品開発プロセスを学修し、得られた知識と技術を応用して創薬・創剤科学をはじめとする薬学領域において活躍できる研究者・技術者及び医薬品開発を実践できる人材を育成します。

確定次第、「三つのポリシー」を公表します。

応用和漢医薬学プログラム

和漢薬は、すでに現代の医療において重要な役割を担っていますが、新たな有用性や科学的エビデンスなどを解明することで、さらに活用が進むことが期待されます。また和漢薬を基盤にした新しい創薬研究は、様々な疾患の治療戦略の革新につながりうる発展性の高い研究領域です。加えて、和漢薬の研究は、先制予防医療の進歩や、生体の複雑系と未病状態の解明を推し進めることに直結し、健康寿命延伸の実現に大きく貢献するものであります。

応用和漢医薬学プログラムは、医薬学と理工学の融合的教育により、幅広い知識を基盤とした和漢医薬学を応用できる専門性の高い知識と技術を授け、和漢医薬学研究に基づいた医薬品開発とレギュレーション、未病研究に基づいた健康・医療の創生などを行える薬科学関連領域の研究者・教育者・技術者、審査官(行政官)など、和漢医薬を含めた伝統医薬からの創薬と人々の健康維持、並びに学術研究の進歩に貢献できる人材を育成します。

確定次第、「三つのポリシー」を公表します。

認知・情動脳科学プログラム

ヒトの脳機能とその作動原理の解明は、生命科学の最後のフロンティアと位置付けられています。その達成はヒトの心を理解し、脳神経疾患の診断・治療・予防につながる発展性を有し、新たな人工知能の創出などにつながる幅広い挑戦的課題です。

この課題解決のため、本学の脳神経科学分野の教員と附属病院やアイドリング脳科学センターなどが連携・協⼒し、認知・情動脳科学プログラムを設置します。本プログラムでは、脳科学研究分野における基本的な情報収集、論理的思考、情報発信、英語論文の理解などの研究を支える基盤的能力を有し、他者と議論できる学識と研究者倫理を有し、重要で挑戦的な脳神経科学や脳神経疾患の研究テーマに取り組む人材を育成します。

確定次第、「三つのポリシー」を公表します。

メディカルデザインプログラム

我が国では高齢化が進み、ヘルスケアに対するニーズが高まっています。とくに富山県をはじめとする地方都市では高齢者が人口に占める割合が高く、きめ細やかなヘルスケアを提供し、健康寿命を延伸することが重要な課題となっています。

一方、富山県は精密機械、金属・樹脂加工等の企業が集積しており、これらの企業がより付加価値の高い製品づくりが可能な医療・福祉機器あるいは関連するサービス分野への参入を目指しています。富山県の地場産業によって国内ニーズに的確に対応した医療・福祉機器・サービスの開発が進めば、国民の健康福祉の増大に貢献できるとともに、富山県を含む我が国の経済の活性化につながります。

このような観点から、メディカルデザインプログラムは医療・福祉の現場と企業を橋渡しして先端的な医療・福祉機器・サービスの研究開発を担うことができる人材を育成します。

確定次第、「三つのポリシー」を公表します。