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富山大学和漢医薬学総合研究所と長崎大学熱帯医学研究所が第10回ジョイントセミナーを開催

富山大学和漢医薬学総合研究所及び長崎大学熱帯医学研究所は、12月9日に第10回ジョイントセミナーを開催し、両大学の研究者及び学生55名が参加しました。両研究所は「熱帯医学と和漢薬研究の新展開―新しい医療体系の構築をめざして」をテーマとして、2010年度から毎年交互に自身の大学に両研究所の研究者を招いてジョイントセミナーを開催し、研究者同士の交流を図っています。今回は新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、富山大学と長崎大学の研究者及び学生が各々の会場に集まり、2つの会場をオンラインで繋いで開催しました。

セミナーでは、はじめに富山大学小松かつ子和漢医薬学総合研究所長及び長崎大学森田公一熱帯医学研究所長から開会の挨拶があり、その後4名の研究者が「腸肝脂質代謝調節を制御する新たな転写調節制御機構の解明」(富山大学中川嘉教授)、「無症状高齢者における上気道病原微生物の解析」(長崎大学森本浩之輔教授)、「薬物‐HLA相互作用による免疫応答が生体にもたらす影響」(富山大学薄田健史助教)、「マラリア原虫感染におけるCD4⁺T細胞の免疫応答と免疫記憶(長崎大学由井克之教授)のタイトルで研究発表を行いました。それぞれの発表に対し、実験結果から導き出される新たな発見や、今後の研究展開等に対する質疑応答が行われました。両研究所教員が互いの研究内容に対する理解を深め、非常に有意義なセミナーとなりました。

このセミナーは来年度以降も継続を予定しています。熱帯医学と和漢医薬学という異なる分野間での研究者の交流や共同研究を通じて、新たな研究の展開や医療への貢献を目指しています。

長崎大学会場

富山大学会場