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赤ちゃんへの栄養方法とその期間、および、授乳時の赤ちゃんに対する働きかけと産後うつの関連を解明

富山大学エコチル調査富山ユニットセンターの嶋尾萌子リサーチコーディネーター(2019年まで在籍)、松村健太特命助教らのグループは、産後6か月までの赤ちゃんへの栄養方法(母乳か粉ミルク)、および、授乳時の赤ちゃんに対する働きかけと、産後6か月時点の産後うつとの関連について明らかにしました。

世界保健機関(WHO)は産後6か月間の完全母乳育児を推奨しており、この期間を基準に用いた検討を行いました。その結果、6か月間の完全母乳育児をした群は、しなかった群と比較して産後うつになる割合が低いことが明らかになりました。しかし、完全母乳育児でない場合にも、赤ちゃんの目を見て語りかける行動をとっていた場合、産後うつのリスクが低くなることがわかりました。この度の研究結果は、約71,000人の母親を対象とした精度の高い結果です。

この研究成果は英国の精神医学系専門誌「Journal of Affective Disorder」に2021年2月11日にオンライン掲載されました。

本研究は環境省の子どもの健康と環境に関する全国調査に係る予算を使用し行いました。

論文に示した見解は著者自らのものであり、環境省の見解ではありません。

プレスリリース [PDF, 678KB]