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富山大学のコロナ禍医療者教育をイノベーションとして報告

国立大学法人富山大学医学部・薬学部のグループ(中心メンバー:医師キャリアパス創造センター)は、コロナ禍での医療者教育イノベーションとして、ビデオをフル活用した新たな教育研究活動を報告しました。

コロナ禍で多数の学生が集合して医療実技の練習をすることが困難となったためビデオ学習してから、各自マネキンを使って練習し、自分の実技を自分でビデオ撮影したものを提出して、同級生や教員がその実技を評価するという新しい教育手法を導入しました。自己学習用のビデオの提供は、大学の学習管理システムMoodleや、YouTube🄬の限定公開から行い、自分の実技ビデオの提出もYouTube🄬の限定公開から行わせました。心肺蘇生法の自分のビデオを同級生や教員と評価する場を、テレビ会議システムZoom🄬を用いて行いました。

それらの教育効果を評価したところ、実施した心肺蘇生法(図1)及び、診察の基本についていずれも例年通りの教育効果が確認されました。

 

図1 心肺蘇生法練習会前後の自己評価アンケート結果

 

本報告は、コロナ禍で滞りがちな医療者教育だけでなく、他の実技訓練が必要な全ての教育組織にとって参考になると思われ、他の施設でもすぐに実施できるように実施セットも公開されています(図2)。

図2 実施セットへのリンク

 

本研究成果は625日、『医学教育』に掲載されました。

プレスリリース[PDF, 350KB]