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ノーベル化学賞受賞者 田中耕一特任教授による特別授業(講義)を開催

2021年10月13日(水)、2002年にノーベル化学賞を受賞された田中耕一氏(株式会社島津製作所エグゼクティブ・リサーチフェロー/富山県出身)による特別授業を実施しました。 同氏は2018年4月に富山大学及び富山県立大学の「特任教授」に就任しており、富山県の協力のもと、両大学において年に1回特別授業を行っています。4回目の特別授業となる今回は、新型コロナウイルスの全国的感染拡大に伴い、京都の島津製作所からリモートで実施いただきました。

今回の特別授業は「質量分析 その基礎と応用」と題して、質量分析(MS)や計測の基礎を知る事で様々な科学技術分野への理解・応用が広められる事について講義をしていただきました。前半ではMSについて基礎的な部分を丁寧に説明いただき、後半ではMSの応用に関し、アルツハイマー病の原因候補物質を測定する「アミロイドMS」等のMSの医学への貢献等について解説されました。

特別授業に参加した学生からは「様々な分野で応用するためにどういう課題があり、どう解決するかを考えることが大切」、「原理をしっかりと理解することが壁にぶつかったときに解決策を導く重要なことであると思った」等の感想がありました。今後、各自それぞれの学修・研究に活かされることが期待されます。

リモートで講義をされる田中氏

特別授業後、オンラインでマスコミ取材を受ける田中氏