産後うつだけではない―エコチル調査で見えた 母親のボンディング形成不全の実態と関連因子
概要
富山大学 医学薬学教育部 博士後期課程 看護学専攻 稲野仁美と、同大学 学術研究部 医学系 母性看護学講座 長谷川ともみ教授らの研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加した64,938組の母子を対象に、産後1か月と6か月において産後うつを経験していない母親のボンディング形成不全の発生頻度と関連因子について検討しました。 その結果、産後うつを経験しなかった母親の産後1年時点でのボンディング形成不全は7.7%でした。ボンディング形成不全と最も関連が強かったのは「赤ちゃんを抱っこしたとき、不機嫌(泣いたり、ぐずったり)やそりかえりなどで、抱きにくさを感じること」(以下、抱きにくさ)でした。 本研究は、ボンディング形成不全が抱きにくさと強い関連を示すという新しい知見を提供するものであり、ボンディング形成不全を早期発見・早期介入する上で重要です。

この研究成果は、国際的な医学系専門誌「Archives of Women’s Mental Health」に2026年6月3日に掲載されました。
本研究は環境省の子どもの健康と環境に関する全国調査に係る予算を使用し行いました。
論文に示した見解は著者自らのものであり、環境省の見解ではありません。
研究内容の詳細
産後うつだけではない―エコチル調査で見えた母親のボンディング形成不全の実態と関連因子[PDF, 4MB]
論文情報
論文名
Factors associated with mother-to-infant bonding difficulties without prior postnatal depression at 1 and 6 months after childbirth: the Japan Environment and Children’s Study (JECS)
著者
稲野仁美・松村健太・𡈽田暁子・稲寺秀邦・島田佳奈子・長谷川ともみ・JECSグループ* *ECSグループ:エコチル調査運営委員長(研究代表者)、コアセンター長、メディカルサポートセンター代表、各ユニットセンターから構成
掲載誌
Archives of Women’s Mental Health(2026年6月3日掲載)
DOI
https://doi.org/10.1007/s00737-026-01726-x
お問い合わせ
富山大学 学術研究部 医学系 母性看護学講座
教授 長谷川 ともみ
- TEL:076-434-7430
- FAX:076-434-7430
- Email:

富山大学 エコチル調査富山ユニットセンター事務局(担当:竹田)
- TEL: 076-415-8842
- FAX:076-415-8843
- ウェブサイト:http://www.med.u-toyama.ac.jp/eco-tuc/

