魚を多く食べる人は妊娠高血圧症候群が少ない?(エコチル調査より)
概要
群馬大学医学部産科婦人科講座 井上拓哉および富山大学医学部公衆衛生学講座 吉岡英治らの研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータを用いて、妊娠前および妊娠中の魚の摂取量と妊娠高血圧症候群の発症との関連を調べました。その結果、魚の摂取量が多いと妊娠高血圧症候群の発症が低いことを明らかにしました。
魚にはEPAやDHAとして知られている栄養素「n-3系多価不飽和脂肪酸」が豊富に含まれています。これまで、EPAやDHAは炎症を抑える作用があることから妊娠期に魚を摂取すると、妊娠高血圧症候群の発症を抑制するという報告が国外ではありましたが、国内での研究がありませんでした。今回の研究結果は、約9万人の日本人の妊婦を代表するような集団を対象とした、精度の高い結果です。

研究内容の詳細
魚を多く食べる人は妊娠高血圧症候群が少ない?(エコチル調査より)[PDF, 890KB]
論文情報
論文名
Association of the maternal fish and PUFA intake with the risk of hypertensive disorders of pregnancy: a nationwide birth cohort—The Japan Environment and Children’s Study (JECS)
著者
井上拓哉1,2・日下田大輔1・浜崎景2,3,4・岩瀬明1・土田暁子2,4・稲寺秀邦2,4・吉岡英治2,4・JECSグループ5
1 群馬大学医学部 産科婦人科講座
2 富山大学 エコチル調査富山ユニットセンター
3 群馬大学大学院医学系研究科 公衆衛生学分野
4 富山大学医学部 公衆衛生学講座
5 JECSグループ:エコチル調査運営委員長(研究代表者)、コアセンター長、メディカル
サポートセンター代表、各ユニットセンターから構成
掲載誌
European Journal of Nutrition(2026年9月8日オンライン掲載)
DOI
https://doi.org/10.1007/s00394-026-04103-7
お問い合わせ
富山大学医学部 公衆衛生学講座
教授 吉岡 英治
- TEL: 076-434-7275
- E-mail:


