専攻紹介

看護学専攻(博士後期課程)

博士後期課程看護学専攻では、持続可能な地域ケア体制・ケアシステムを構築し、国民の健康(身体的、精神的、社会的、スピリチュアル)と自助・共助・公助がバランス良く機能するコミュニティの形成を目的に、博士前期課程の6つの教育・研究分野である「基礎看護学」「精神看護学」「母子看護学」「成人看護学」「老年看護学」「地域看護学」を博士後期課程では「基礎看護科学分野」「臨床・生体機能看護科学分野」「地域ケアシステム看護科学分野」の3つの分野に統合・発展させて教育・研究を行います。

基礎看護科学分野では、全人的な個としての在り方を、「基礎看護学」での看護観・人間観・健康観に基づく捉え方、及び、「精神看護学」でのスピリチュアルな側面をも含めた全人的捉え方に統合・発展させた教育・研究を行います。

臨床・生体機能看護科学分野では、全人的な個として、環境との相互関係で発生から成長発達していくという見方から、「基礎看護学」での細胞レベルでの人間の理解、環境と人間との相互関係からみる生体防御システム、「母子看護学」及び「成人看護学」での発達段階及びその時期に特有の健康問題等を統合・発展させた教育・研究を行います。

地域ケアシステム看護科学分野では、地域社会でのケアシステムの在り方を、「老年看護学」での高齢者とその家族に対する生活文化を尊重した看護と、「地域看護学」でのコミュニティが持つ自助・共助の力の醸成及び包括的な社会資源として機能させる看護を統合・発展させた教育・研究を行います。

さらに本専攻では、個人・家族・集団・コミュニティが本来持ちうる能力・強み・回復力と多様性に着眼し、人々の健康を全人的・包括的に働きかけるという看護の側面を重視することにより、統合医療における看護学の役割を明らかにすることにも寄与します。

薬科学専攻(博士後期課程)

本専攻は、領域横断的な最先端創薬に関する教育・研究と和漢医薬学及び臨床薬学に関する教育を実施し、得られた知識と技術を応用して創薬科学等をはじめとする薬学関連領域において活躍できる研究者・技術者を養成することを目的としています。

生命・臨床医学専攻(博士課程)

生命活動システムにおける各臓器の基礎的研究、障害発症における病態生理学解明、およびその予防・治療法の開発を有機的・横断的に行います。これらの研究により、特に中枢神経系、感覚系、筋骨格系、および呼吸循環系における障害発症の病態生理学的解明から、薬物と生体との相互作用、さらには機能回復、機能再建まで総合的に把握できる人材を育成します。また、環境生体防御システムにおける生物、自然社会など人間を取り巻く環境因子と発生・発育障害や疾病・老化などとの関係を、分子から疫学レベルまでを含む学際的な手法により科学的に解明し、疾病・疾病の原因解明および治療・予防法に関して総合的に教育研究を行います。

さらに、基礎研究と臨床応用の橋渡しとなるトランスレーショナルリサーチの展開を行います。このことで、最新医療技術導入による医療の高度化が行える医療従事者を養成します。特に、個の特性に基づいた医療の確立と患者主体の看護体制を強化できる人材を養成し、少子高齢化社会における疾病予防と治療法の開発をできる人材と、生活習慣・社会環境変化に対応した健康医療科学の構築ができる人材を育成します。

東西統合医学専攻(博士課程)

東西統合医学専攻では、西洋医学の最先端の技術を用いた東洋医学の効果と作用機構の解明等の研究を通して、東洋医学と西洋医学の両方の知識を備え世界の医学・医療をリードできる複眼的人材を育成することを目的とします。

薬学専攻(博士課程)

薬学専攻は、臨床薬学を中心とした最先端の教育・研究と和漢医薬学を中心とした薬学領域における教育・研究者並びに治験業務を指導できる人材並びにチーム医療の立場から高度な薬剤師業務を実践できる高度専門職業人を養成することを目的としています。