5.ジェンダー平等を実現しよう

取組事例

1.学生の旧姓及び通称名使用の取扱い等に関する要項の制定

概要

様々な事情(結婚や養子縁組等の家庭事情、性同一性障害等)により本名の使用による不安を抱えている学生に対して旧姓や通称名の使用を認め、授業等における教員の対応、履修者名簿等の書類や証明書における氏名の取扱いについて、全学統一の対応を定めることとし要項を制定した。

担当

教育・学生支援機構
教育推進センター

2.女性研究者の育成の推進

概要

平成27年度より「国際型女性研究者育成プログラム」が、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」(平成27年度~平成32年度)に採択され実施中である。
平成29年度より「未知に挑む女性研究者賞」(学長賞)を実施している。
平成30年度より理系女性研究者の裾野拡大を目指し、理系女子大学院生チーム「スマート・ポリネーター」を創設し学長任命した。大学院生、学部生や中高生を対象にした活動「富大☆ハッピー・キャリア・ミーティング」(部局横断ミーティング)を実施している。

担当

ダイバーシティ推進センター

3.学び直しを通じたキャリア形成支援

概要

平成30年度に、「学び直しを通じたオーダーメイド型キャリア形成支援」が文部科学省「男女共同参画推進のための学び・キャリア形成支援事業」に採択され、ライフイベントによって一時キャリアを中断した女性を対象に、キャリアアップ・再就職支援の事業を実施した。令和元年度も同事業に引き続き応募し採択され、ブラッシュアップした形で同事業を継続して実施している。

担当

ダイバーシティ推進センター

4.〈性的指向(Sexual Orientation)〉と〈性自認(Gender Identity)〉の多様性を認める社会の実現に向けて

概要

富山大学〈性的指向(Sexual Orientation)〉と〈性自認(Gender Identity)〉の多様性に関する基本方針」の策定作業を進めている。〈性的指向(Sexual Orientation)〉と〈性自認(Gender Identity)〉の多様性をテーマにしたスマートカフェを令和元年度10月に実施した。

担当

ダイバーシティ推進センター

5.女性ネットワークの構築と女性割合の向上に向けた取り組み

概要

海の未来を考え、その課題解決に向けて全国規模で活動する「海の女性ネットワーク」のフルメンバーとして、博士課程の女子学生とともに参加している。この活動は、最終的に国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関連した男女共同参画の推進を目指している。また、女性研究者が研究航海に参加できる環境づくりを積極的に行なっており、自身が主席研究員として率いる研究航海では、乗船研究者の2~3割が女性である。

担当

理学部
教授 張 勁

6.法曹職男女の性別役割分業と階層ー新司法試験導入の調査

概要

高度専門職である弁護士を対象として、職業集団内のジェンダー間内格差(職域分離や家庭内役割分業)や階層間格差(世代間継承、学歴、専門分野、地域等による所得格差)の現状を明らかにし、新制度導入による環境変化が職業集団内の格差に与えた影響を検証する。

担当

経済学部
教授 中村 真由美

7.「ダイバーシティラウンジ富山」プロジェクトの実施

概要

富山県内を中心にLGBTや性の多様性についての啓蒙活動をしている。

担当

人文学部
准教授 林 夏生

8.日本・英国・フィンランドの公務員を対象とした国際比較研究

概要

日本・英国・フィンランドの公務員約2万人を対象とした国際比較研究。女性の管理職の割合は、日本が最も少なかった。3か国とも女性の方が男性より精神的身体的健康度が低かったが、健康度の男女差は、日本が最大であった。その背景には、職場の心理社会的ストレスの男女差が日本が最大であったことがあった。また、日本の女性のワークライフバランスは、3か国で最も悪かった。日本の働く女性の健康度の改善には、ストレスの男女差の解消とワークライフバランスの改善が求められる。

担当

医学部 疫学健康政策学
教授 関根 道和