7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに

取組事例

1.省エネルギー対策

概要

富山大学環境宣言を踏まえた省エネルギー中期計画書を策定し、環境配慮活動の推進等ソフト面による展開や空調機等の高効率化機器への改修、ESCO事業、ZEB化実証事業の導入等ハード面における取組を実施した結果、3か年でエネルギー消費原単位を約9.1%削減した。今後も、更なる省エネルギーに取組む方針である。

担当

施設企画部

2.二酸化炭素からの液体燃料および化学品への転換技術開発

概要

2017年11月から、JST未来社会創造事業一期目プロジェクトとして採択され、二酸化炭素と水素から軽油、ガソリンなどのエネルギー製品、化学品の触媒転換技術を開発している。最大8年間の事業であり、当面目標はプロジェクトメンバーである日本製鐵(株)の高炉ガスを軽油、ガソリンなどの液体燃料、化学品へ転換するプラントを立てる。二酸化炭素排出量日本一である同社の低炭素プランを実現する。既に特許三件を取得した。

担当

工学部
教授 椿 範立

3.バイオマスからバイオ液体燃料の製造と国際支援

概要

JICAとJSTの合同海外事業としてタイ王国のバイオマス転換事業を行い、現在タイのサラブリ郡でバイオマスガス化と触媒転換プラントを建設している。日本政府ODA事業の一環として6年間事業の3年目になっている。5億円規模の事業(タイ側資金を除く)であり、メンバーには日本石炭センター、新日本石油、チュラロンコン大学、タイ石油公社らは参加している。開発した触媒はNature Communications誌に2018年8月掲載された。

担当

工学部
教授 椿 範立

4.二酸化炭素とシェールガスからのタイヤ製造

概要

シェールガスの主成分であるメタンと二酸化炭素から、三段階の触媒反応を経由して、タイヤの原料モノマーであるC4、C5オレフィンを合成している。東洋ゴム工業(株)との共同研究であり、現在3年目である。既に特許3件を本学と共願した。

担当

工学部
教授 椿 範立

5.半透明有機薄膜太陽電池の開発

概要

日中は太陽光、夜間は室内光を利用して発電する、一部の光を透過することで窓材にも利用可能な半透明有機薄膜太陽電池の実現を目指し、開発に取り組んでいる。

担当

工学部
<代表>教授 中 茂樹

6.持続可能な再生可能エネルギーの研究

概要

太陽光発電や風力発電等の気象分野に関わる再生可能エネルギーの持続可能性について、太陽光や気象の観測から、その持続可能性に関する研究に取り組んでいる。

担当

理学部
教授 青木 一真

7.福島県の放射能汚染地におけるアズマモグラの汚染状況の調査

概要

国立環境研究所などの協力を得て、野生動物の被曝状況から原子力事故のリスクを評価する一助として、2013年度より福島県の放射能汚染地に生息するアズマモグラの放射性セシウム濃度を調査している。地中で活動するモグラ類では同様の研究が国内外に見当たらず、これまでの調査でいくつかの興味深い知見を得ている。

担当

理学部
教授 横畑 泰志

8.講義「地球環境と人間」

概要

エネルギーの資源量・消費量、地球温暖化・酸性雨問題・オゾン層破壊の原因・現状・対策、リサイクルの現状と課題、等について講義を行った。
「2050年ころに温室効果ガスの排出量を50%程度削減するにはどうすればよいか」という課題を出し、受講生が講義内容と自分で調べた結果を基に、発表を行った。また、教員と発表者以外の受講生が発表内容について質疑応答を行った。

担当

芸術文化学部
教授 村田 聡

9.光ファーバーを利用したスケールセンサーの開発

概要

地熱発電に必要な地熱流体やボイラーの熱媒体中におけるスケールの発生はエネルギー効率を損失するだけでなく、装置運用上の支障となる。そのため、スケール防止剤やスケール剥離剤が使用されるが、最適な薬剤やその用法を簡便に測る手段がない。我々は短時間にスケール生成を評価することが可能なセンサー開発に取り組んでいる。

担当

理学部
教授 倉光 英樹
助教 佐澤 和人