6.安全な水とトイレを世界中に

取組事例

1.発展途上国のための水質測定用バイオセンサの開発

概要

発展途上国では深刻な水質汚染が進行しているものの分析機器や技術者の絶対的な不足により有効な対策が立てられない状態にある。我々は低コスト素材を用いてBOD(生物化学的酸素要求量)等の測定が可能なバイオセンサチップを作製し、これを発展途上国でも広く普及しているスマートホンと組み合わせたセンサシステムを開発している。

担当

工学部
教授 鈴木 正康

2.高効率元素分離技術の開発

概要

水中の元素を効率的に分離できる元素分離材の開発、それを用いた元素分離技術の開発を通し、水質浄化、有価元素回収などに応用している。これらの成果は、安全な水の供給、有害元素の排出削減、水質汚濁防止、廃棄物の発生抑制、循環型社会構築に貢献できる。

担当

工学部
教授 加賀谷 重浩

3.大気・水環境の保全に関する研究

概要

PM2.5などの大気汚染や水質汚染など大気・水環境の保全や健康影響に関する研究に取り組んでいる。

担当

理学部
教授 青木 一真

4.簡易水質判定キットの開発

概要

既存の簡易分析法の欠点である、夾雑物の影響を軽減できる簡易分析法の開発に取り組んでいる。特に、災害などの有事に役立つ、誰でも簡単に水質を判定できる分析キットの開発を独自の特許技術をもとに進めている。

担当

理学部
教授 倉光 英樹
助教 佐澤 和人

5.大気・水環境中の微生物の動態と影響の解析

概要

大気や水環境中に存在する微生物を解析して、それらの季節や場所による変化や影響の把握を目指している。今年度は、水環境に生息していてヒトに肺炎などを引き起こすレジオネラ属菌を大気から検出する方法に関して新知見を得た。また、油汚染環境の浄化への利用が期待できる油分解菌を新規に分離した。

担当

理学部
<代表>教授 田中 大祐

6.富山の水循環の保全とその活用

概要

富山において高低差4000mの自然環境における水循環を長年研究し、気候変動に伴う水質・流量の変化やその保全方法を提案してきた。また、全国で1番名水が多い富山県内数カ所の水を使った「利き水」を、国内外の方々に実施し、富山の水の素晴らしさを体験発信している。

担当

理学部
教授 張 勁

7.芸術文化活動における廃液、廃棄物の適正処理教育

概要

芸術文化活動は、絵画や彫刻、工芸、デザイン、建築、ワークショップなど多種多様であり、取扱う化学物質の種類もそれに倣う。それらの廃液、廃棄物の適正な処理は、持続可能な活動とする上で重要であることから、いかに学生個々の意識を高めるかについて検証を重ねている。その一環として定期的な講習会を開催し、全学生の参加を義務づけるとともに、月に1回、自主的な排水検査を行い、漏洩状況の確認を行っている。

担当

高岡キャンパス安全衛生委員会
化学物質管理部会高岡キャンパス部会

8.分析技術を基盤とした水処理法の開発

概要

分析化学において対象物質の分離・濃縮は重要なプロセスであり、吸着、分配、凝集、沈降、浮上など様々な物理化学的現象を巧みに利用している。我々の研究室では、そういった分析技術を基盤とした新しい水処理法の開発に取り組んでいる。

担当

理学部
教授 倉光 英樹
助教 佐澤 和人